体験談⑨


KIさんの体験談2(自民党事務所)


平和安全法制特別委員会のメンバーでなくて、一般の議員に疑問点を聞いてみようと思い、自分の選挙区選出の議員(自民党)の国会事務所に電話をしてみました。


政策秘書の方を指名すると、すぐ出てくださいました。


「○×議員の選挙区の○●と申します。今回の法案の審議や報道を見たりしているのですが、わからないことがたくさんあるので、不安で仕方がありません。しかも、政府は、審議を尽くさず、80時間の審議を目処に、それがすぎれば、採決する方針だなどという声も聞こえてきます。なぜそんなに急ぐのでしょうか。」

 

「まだ国民の理解が足りないとのご意見ですね。国民の命を預かる者としては、万が一の場合のために、なるべく早く体勢を整える必要があるのです。」

 

「ですが、議員の方々でも、法案の全条文を理解できているわけでもないような状況で、国民の理解が得られるわけがないですよね。大部分の人は、説明がまったく不十分だとの意見です。」

 

「これから、丁寧に説明する以外にはないことは痛感しております。」

 

「では、もう1つ質問してもよろしいでしょうか。」

 

「はい。どんなことでしょうか。」

 

「もし、今回の法案が通ったら、海外での自衛隊の活動範囲は大きく拡大するだろうと思うのですが、その場合、自衛隊がこれまでやってきた、自国防衛や災害援助などが手薄になるのではないかと、とても心配なのですが、そこらへんは、大丈夫なのでしょうか。」

 

「それは問題が起こらないように配慮すると思います。」

 

「配慮するのは当然としても、それができるかどうかは、人員や予算が確保できるかにかかっているんじゃないでしょうか。そこらあたりの具体的な根拠を教えてくださらないと安心できません。」

 

「なるほど。では、防衛省の担当官に聞いて折り返しお電話するということでよろしいでしょうか。」

 

「恐れ入りますが、そうしていただけると、とってもありがたいです。」

 

「では、そのようにいたします。」

 

「ありがとうございます。では、よろしくお願いします。」

 

わざわざ、リサーチした上で、答えてもらえるというのはちょっと意外でもありましたが、選挙民からの質問は大切に扱わなければという意識があったのだろうと想像します。

 

ただ、その日には返事はなく、その後忘れていたところ、2日経ってから、電話が入り、説明がありました。

 

「防衛省の説明では、自衛隊員は数万規模、これまでのPKOなどの例を見ても、海外派遣はせいぜい数百人規模なので、災害援助や自国防衛には影響が出る心配はないとのことです。」

 

「これからこれまでのPKOその他の任務が維持され、さらに大きく役割が増えた場合は、数千人規模ということも十分考えられるのではないでしょうか。」

 

「はあ。では、再度防衛省に問い合わせてみましょう。」

 

「よろしくお願いします。」

ということで、出直してもらうことにしました。

 

最初の電話が10分弱、2回目は3分とかかりませんでしたが、十分意味のある対話ができて満足していますし、先方の秘書さんもいろいろ考えているだろうと思います。

 

今度は比例区の公明党議員の事務所にかけてみようかと思っています。